結論からお答えします。
「今」注目するべき市場は「SaaS」市場です。
最近、「SaaS(サース)」という言葉を皆さん何かと目にすることや耳にすることがが増えてきたのではないでしょうか?
SaaS関係のスタートアップや資金調達のニュースも多く目にします。
では、具体的にどのようなビジネスモデルで、どのような強みや伸び代があるのでしょうか?
転職市場と絡めてお話をさせていただきます。
SaaSとは何か?
SaaS(サーズ)とは、「Software as a Service」の略になります。
簡潔に説明すると、ベンダー(製造元)が提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアを、インターネットを経由してユーザーが利用できるサービスです。
代表的なサービス例でいくと、以下のようなサービスです。
- GmailなどのWebメール
- Drop Boxなどのオンラインストレージ
- Salesforceなどの顧客管理、営業支援システム



一度は聞いたこと、見たことがあるんではないでしょうか?
もちろんコロナ禍以前から注目はされておりましたが、ここ最近ではこれらの需要がより顕著になってきてるように感じます。
なぜSaaS市場なのか
結論からお伝えすると、今非常に売上が伸びているからです!
そして今後の伸び代も大いに期待ができます!
皆さんも感じていると思いますが、まずコロナによる日本の経済的な打撃は計り知れません。。。
特にtoC向けの企業(旅行会社や小売業など)は、多くなダメージを受けています。
ただそんな中でも、特に好調な領域が「SaaS系の市場」です。
日本国内における2016年からのSaaS市場の市場規模は、前年から15%の成長を遂、
なんと3,027億円にまでなっています。
そして現在、人口減少、働き方改革、業務のデジタル化(リモートワーク)などを背景に、日本のSaaS市場は平均成長率約13%の勢いで急成長しており、2024年にはなんと
1兆1,200億円へまで拡大する見込みです!!

出所 富士キメラ総研「ソフトウェア新市場2020年版」2019年度実績、2020年度見込み、以降予測
結局SaaSは何がすごいのか?
一般的には月額もしくは年額の利用モデルで提供される、サブスクリプション方式のため、ユーザー観点からすると、「所有」から「利用」という概念に変わります。
またSaaSには下記のようなメリットがあります。
SaaSのメリット
- 導入コストが抑えられる
- ソフトウェアをインストールする必要がない
- 最新バージョンへの更新やセキュリティ対策などの維持管理業務が不要
- 必要な機能を必要なときだけ利用できる
主に利用する企業側のメリットになりますが、導入コストを抑えられる点や、使い時にだけ使う、どの端末からも利用できる、場合によっては、使いやすいように独自にカスタマイズしたりオプション機能でより最適な使い方ができるなど、メリットは沢山あります。
一方で、提供する側にもメリットがあります。
先ほどお伝えしたようにサブスクモデルのため、月額利用料といった形でマネタイズをしていくわけですが、利用社数×月額料金なので売り上げの見込みが判断しやすいです。
=経営管理視点でみると、管理がしやすく今後の投資先の配分もしやすくなります。
健全な経営ができるわけです。
転職市場からみたまとめ
結論、今狙い目のポジションを2つ挙げます。
▶︎BtoB向けのマーケティング
▶︎カスタマーサクセス(カスタマーサポートとは異なります)
▶︎インサイドセールス
:なぜBtoB向けのマーケティングのポジションなのか
SaaS系のモデル=自社のSaaSプロダクトは、企業へ導入してもらうことがミッションでもあります。(利用社数を増やすこと)
主な業務内容を簡潔に説明すると以下のようなイメージです。
(※企業によって若干異なる場合もありますが。。)
企業に対して、「売れる商品を作る、売れる場所で売る、売れる値段で売る、売れる売り方で売る」ための戦略やプロセス・活動(オンライン、オフライン関わらず)
こちらがBtoBマーケティングの一般的なサイクルです。
画像が荒くて申し訳ないのです。。

もちろん新規営業のみで獲得していくこともできますが、以下の理由から困難になってきています。
・コロナ禍で直接の営業が難しい
・同じくコロナ禍で、オフィスを解約する企業も増え、代表番号へのテレアポができない
・イベントによるアプローチもこのご時世、密を避けるため集客が難しい。
上記の状況を踏まえると、BtoBマーケティングでは、リードジェネレーションと呼称されている見込み顧客(リード)へのアプローチをどれだけ効率よく行えるか?が重要なミッションとなります。
要するに、コロナによりBtoBマーケティング(オンライン)のポジションは、今まで以上に需要が高くなってきています。
:なぜカスタマーサクセスなのか(カスタマーサポートとの違いは?)
まず簡単にカスタマーサポートとカスタマーサクセスの違いを説明します。
おそらく皆さん、カスタマサポートは聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?
【カスタマーサポート】
一般的には、「顧客のお問い合わせに対して、迅速な対応で顧客の問題を解決する」
=ビジネス視点で表現すると受け身・守りといったイメージです。
【カスタマーサクセス】
一方でカスタマーサクセスは、上記を業務も発生してますが、「計画的に顧客の事業成長・成長を促進」といった「攻め」に近いイメージです。
要するに求められる姿勢として
カスタマーサポートは、「あくまでも受動的です。すべては「事後」であるため、効率的に問題を処理していく姿勢」が必要になります。
カスタマーサクセスは、「率先して顧客を成功へと導く道筋を示す、顧客満足度をより高めるためには、データや経験値を基にしながら、顧客と真剣に向き合う姿勢」が求められるでしょう。=「継続率」「どれだけ長期的に利用してもらえるか」が成果指標になります。
今後、SaaSモデル型の企業が増えることが見込まれるため、このようなカスタマーサクセスのポジションも比例して、ニーズが高めっていくでしょう。
:なぜインサイドセールスなのか
簡単にインサイドセールスとは何かを説明すると
様々な方法で集まった見込み顧客(リード)に対して、主に遠隔で営業活動をすることです。お客様を訪問する従来型の外勤営業(フィールドセールス)とは違い、電話やメール、Web会議システムを用いた「内勤」の営業スタイルをとります。
要するに、フィールドセールスとの違いは「外勤」か「内勤」との違いです。
ではなぜ、「インサイドセールス」の需要が高いのか?
これまでの話を聞いていると予測できる方もおられると思いますが、サブスクリプション型ビジネスモデル(SaaSなど)を採用している商材に関しては、インサイドセールスの活用で、より効率の良い営業活動が実現されています。
従来のように、企業に訪問する交通費や移動時間が削減されます。
また今はWeb会議(ZoomやGoogleMeet)などを活用して、オンライン上で商談ができます。
ある調査では、直接訪問とオンライン上での商談の成約率は大きな差は見られなかったそうです。
大まかな流れをまとめると
結論まとめ(人事・転職エージェントとして仕事をしていて感じること)
コロナ禍により、転職市場も大きく動いています。
売り手市場が買い手市場に変わってきているのも事実です(コチラ次回書きます!)
その中で私が感じることは、コロナが追い風になり採用を強化する企業、一方で採用を抑制する企業の二極化になっていると感じます。
ここで追い風になっている企業は、やはりSaaS系の企業様が多い印象です。
リモートワークによって、様々なことがデジタル化をしていっている中、営業支援ツールや労務関連の効率化ツールなど、顕著に売上を伸ばしてきています。
上記の内容を踏まえ、狙い目の市場、ポジションにぜひチャレンジしてみてください!

私も利用したことのあるおすすめのエージェントはこちらの一覧表を確認してみてください!口コミの記載もまとめております!


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