2020年、世界に最も大きな打撃を与えたものは「コロナだ」と言っても過言ではないと思います。
そんな中、コロナをきっかけに時差出社やリモートワーク、オンライン面接、オンライン会議など、今までの当たり前が大きく変わってきたことも事実です。
転職市場においても、コロナの影響は非常に大きく、各企業における「採用基準」や「人材要件」「採用手法」など、良い意味でも悪い意味でも再検討するきっかけにもなっています。
今回は、2021年の転職市場は昨年から続く「コロナ」をきっかけに、どのように変化していくのかに焦点を当てて考えていきたいと思います。
2021年の求人件数は増えるのか?
結論、21年求人件数に関しては、増加が見込まれております。
ただ急激に増えるというわけではなく、中長期的に増えていくという認識を持っていただければと思います。

※上記のグラフは、国内の主要な転職エージェント(人材紹介会社)40社にアンケートをとった結果になります。
2021年の中途採用求人件数は
「大幅に増えると思う」(2.7%)
「少し増えると思う」 (50.7%)
中長期では
「大幅に増えると思う」(17.3%)
「少し増えると思う」 (56.0%)
となり「増える」は約7割と、21年に比べ2割増加しています。
2021年の採用選考基準は厳しくなるのか?
結論からお伝えすると「厳しくなる」ことが見込まれます。

※上記のグラフは、国内の主要な転職エージェント(人材紹介会社)40社にアンケートをとった結果になります。
総体的に、約7割が「厳しくなる」という結果になっており、採用人数を抑制しつつも即戦力を求める傾向にシフトすることが見込まれます。
2021年の求人増加となる狙い目の業界は?
結論からお伝えすると、21年の求人が増加する業界は「IT・通信・インターネット」に集中することが予想されます。

※上記のグラフは、国内の主要な転職エージェント(人材紹介会社)40社にアンケートをとった結果になります。
グラフを見ての通り、DXの流れを受けて「IT・通信・インターネット」業界の求人増加予測が非常に高いです。
コロナ以前もDXというワードはありましたが、コロナを機にリモートワークの導入、社内の生産性の向上、業務の効率化に目を向ける企業が一気に増えてきた感覚です。
2021年の求人増加を職種別で見てみると?
前述では、「IT・通信・インターネット」業界の求人が増加すること予測されておりますが、職種別で見てみるとどうでしょうか?
「IT・通信・インターネット」業界に紐づく形で、IT・Web・ネットワークエンジニアの求人増加(62.5%)の伸び代がかなり高いことがわかります!
また、「企画・マーケティング」(30%)に上り、時代のニーズに合わせた新規事業などに関わる人材ニーズの高まりがうかがえます。


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✅コロナ禍で伸びている「IT・通信・インターネット」業界
✅企業が求めている職種である「IT・Web・ネットワークエンジニア・マーケティング」
これらを学ぶことで、今の時代のニーズにおける市場価値の高い人材になれる可能性が見出せます。
現在の転職市場はどうなっているのか
転職希望者数の変化

転職希望者数はどう変化したかに関しては、最も多い回答は「変わらない」(30.7%)で、「少し増えた」(21.3%)、「減ったが元に戻った」(13.3%)といった形になりました。
コロナの影響により、現職で職を失ってしまった人や、退職・転職を迫られる人がいる一方、現職に止まったほうが良いのではと慎重になる人もあり、全体では変わらないという結果になりました。
求人件数の変化

求人件数の変化に関しては、「少し減った」(30.7%)、「大幅に減った」(26.7%)という回答になっています。
コロナの影響を受けた企業が採用に慎重になったと同時に、コロナの打撃により採用費に資金投資が困難にってしまった、これを機に採用を見直す企業が増えている印象です。
ただ一方で、コロナにより追い風になっている企業もあるので、「増えた」(10.6%)という回答もあるようです。

個人的にはSAAS系の企業、toB向けの自社プロダクト・サービスを展開している企業は、コロナ禍でもかなり積極的に採用を進めている印象です!
求人件数の落ち込みが大きかった「業界」


求人件数の落ち込みが大きかった業界に関しては、ご覧の通り外出自粛や営業時間短縮などの影響を大きく受けた「サービス」の回答が多い印象です。
そのほか、これはコロナ禍以前から動きがありましたが、人員削減が進む「金融」がより加速していくことも伺えます。
求人件数の落ち込みが大きかった「職種」


求人件数の落ち込みが大きかった業界については、前述で記載がある「サービス」が最多回答となったことに連動をし、「販売・サービス」(56%)がTOPとなりました。
また、「事務、アシスタント、秘書」「管理部門」の落ち込みもみられます。
その背景には、業務のIT化(自動化)、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)化へシフトを加速させる企業の増加があるようです。


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